燃料アンモニア豆知識あしたのくらしをつくるアンモニア

地球温暖化を食い止め、地球やわたしたちの暮らしを守るためには、
なるべく早く「脱炭素社会」を実現しなければなりません。
そのためには化石燃料に代えて、太陽や風などの再生可能エネルギーを
もっと積極的に使っていく必要があります。しかし、
太陽や風は、天気や時間、季節によって使えるときと使えないときがあるのが悩みのタネ。

ここで活躍を期待されているのが
「アンモニア」

太陽や風を使えるときに発電し、その電力で水と空気を原料にしてアンモニアを製造すれば、
使いたい時まで貯めておくことも使いたい場所まで運ぶこともできます。
つまり、再生可能エネルギーからアンモニアに形を変えて安定して使うことができます。

アンモニアで未来はこう変わる

燃焼させても二酸化炭素を出さないアンモニアは、脱炭素社会の実現の切り札。
従来化石燃料が使われていたところをアンモニアにおきかえていくことで、
脱炭素社会に近づくことができます。

アンモニアが開くもっとエコな未来

世界に羽ばたく国家プロジェクトの成果

アンモニアを火力発電などの燃料として使う燃料アンモニア技術は、内閣府が主導する国家プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」(2014~2018年)で開発された新技術のひとつ。
今では世界中が注目し、アンモニアの製造や燃料アンモニアの利用に関するプロジェクトが世界各地で進められています。
日本では、2020年「燃料アンモニア導入官民協議会」が設立され、民間企業と政府機関が協働して燃料アンモニアの導入および
活用拡大に向けて取り組んでいます。世界規模で技術競争力が高まり、アンモニアの確保に向けても競合が起こる中、燃料アンモニアを安定して日本に受け入れ、有効に活用できるよう検討を行っています。

SIPでの研究開発成果を詳しく知りたい方は、こちらの動画をご覧ください。
>戦略的イノベーション創造プログラム(SIP) エネルギーキャリア

最新の世界動向を知りたい方は、こちらをご覧ください。
>燃料アンモニア国際会議

もっと詳しく 実はすごいアンモニア

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もっと知りたい! 地球温暖化と「脱炭素」

二酸化炭素が温暖化を招く

私たちは、暮らしに欠かせないエネルギー(電気や熱)を作るとき、化石燃料を使うことで二酸化炭素を出しています。
しかし、温室効果ガスの一つである二酸化炭素が増えたことにより、地球の気温が徐々に高くなってきています。このままでは、2100年には地球の平均気温が最大で5.7度上昇するともいわれています。

1950年から2100年までの気温変化(観測と予測)
発電分野でのCO₂排出量削減がキモ!

日本でも、2021年4月に温室効果ガス削減に関する目標が示されました。
中でも、日本のCO₂排出の4割は発電によるものであり、2050年カーボンニュートラルの達成には、脱炭素電源の活用が重要です。
その中でアンモニアは、二酸化炭素を出さない火力発電の新燃料として期待されているのです。
脱炭素やカーボンニュートラルについてはこちら
>環境省 脱炭素ポータル

温室効果ガス排出実績